K-7は撮影者を「その気」にさせるカメラだと思う。そして「撮る気」を刺激するカメラであり、「いい写真が撮れてる」と勘違いさせてくれる所もあるかもしれない。「写欲」、という言葉を使う方がたまにいるけれど、
K-7はそいつを刺激するよくで来たカメラだと思う。
さて、そんな
K-7に「その気」にさせられて、折角一緒に
DA18-55mm WRという簡易防滴付きの標準域をカバーするズームレンズを買ったにも関わらず、何倍もの値段、サイズ、重量のレンズを買ってしまった。
言わずと知れた、PENTAXのフラッグシップ標準ズームレンズ、「
PENTAX-DA☆16-50mm F2.8 SDM」だ。
広角16mmからカバーし、ズーム全域でF2.8通しの明るさを持ち、SDMに対応、そして防塵防滴を謳うタフネスズームレンズで、フィールド撮影の友として期待大のレンズだ。
ただ、同時発売された「DA
☆50-135mm F2.8
SDM」と異なり、評価が大きく分かれるレンズで、広角側の歪曲がひどいとか、F8まで絞らないと使えない、とか、ハマればシャープですごい(こともある)んだけど、じゃじゃ馬、などという声がたくさん聞かれて、PENTAX贔屓で知られる有名な人も“肩すかし”を食ったとブログで発言していた。
それが理由じゃないけど、ボクは超広角10-20mmをカバーするレンズは既にあるし、その次は30mmの単焦点があり、描写に満足しており、50mm付近をカバーしたいことは稀だったので、全然眼中に無かったレンズだった。
それで、どうせ、もうすぐ冬だし、
K-7を連れて寒冷地にも行く予定があるんだし、と自分を言い聞かせ、無い金集めて、購入した。
前置きが長くなったけど、レンズは重く大きい。大口径レンズだし、当然だけど、キットレンズに慣れていると、かなり重く感じるだろう。持っているレンズ群の中でも最ヘビー級だし、これで機材装備が重くなったかも!と思ったけれども、K-7と合わせて持つと、その重量感が逆に良かったりするのも事実。後は描写が良ければというところだ。
散々酷評を見て来たので心配はあったのだけど、とりあえず今の所満足している。実際にキットレンズと比べてみて、値段、サイズ、重量の差をトレードオフとして妥当と思えるレベルの描写かどうか判断するには至っていないので、その辺はまた後日、そうだね、雪山に行った後にでも書いてみようと思うけれど、とりあえず、レビュー用に先日撮った写真をいくつか載せようと思う。
[ K-7 + DA★16-50mm F2.8 ED AL [IF] SDM: 50mm, 1/400sec, f4.0, 0.0EV, ISO100, AWB, Av mode, FS2+4, SR on, JPEG ]
まずはF4でのボケの感じをと思って右の枝にピントを合わせて、撮ってみた。こういうのって、最初はF2.8から始めるものか??
[ K-7 + DA★16-50mm F2.8 ED AL [IF] SDM: 50mm, 1/3200sec, f4.0, 0.0EV, ISO100, AWB, Av mode, FS2+4, SR on, JPEG ]
続いて同じくF4にて逆光撮影。
[ K-7 + DA★16-50mm F2.8 ED AL [IF] SDM: 50mm, 1/200sec, f8.0, 0.0EV, ISO400, AWB, Av mode, FS2+4, SR on, JPEG ]
今度はさらにF8まで絞ってみた。
気がついたら、広角であまり撮っていなかったけれど、レビュー用に、と思ってこんなのも撮ってみた。
ピントは、真ん中、トゲに葉っぱが刺さっている付近で合わせた。「Z」字の順にF2.8, F4, F5.6, F8と絞って行ったけど、全て手持ちで一応フォーカスし直す形になっているため、すごく精度のいい比較ではないと思うけれど、F2.8で結構いい感じにボケている事、F4くらいで既に主題はしっかり立っている事などわかったかな?
F8まで絞らないと「使えない」的な声もあるけれど、こういうケースではそういうのはわからないと思うので、また、フィールドに持ち出すことがあれば感想を書こうと思う。
なんだか役に立たないレビューだけど、最後にレンズ自身の写真と、キットレンズ(
WR)との比較写真をどうぞ。
デザインには賛否両論ある(金の輪がやらしい、とか、FA*みたく銀がいい、とか)けど、個人的には結構カッコいいと思う。フォーカスリングがデカくてQSFSが使いやすいし。反面、ズームリングがちょっと薄いかな、というのと、ちょっと重い(引っかかる感じ)感じがするのが残念。
簡易防滴付きキットレンズと並べてみるとサイズの違いはお父さんと幼稚園児の子供、くらいかな?
下↓の写真を見てもらったら、フィルター径で52mm対77mmという差もわかるかな?(PENTAXのロゴ、上下逆になってる。。。。)
これだけサイズが違うわけで、簡易だけど防滴シーリングがあって、広角は2mm短いけど望遠端で5mm長くて、重さは半分以下でサイズもこれだけ違い、そして値段(実売で)は1/6くらい?という差を考えたら、明るいレンズだし、という点を差し引いても、そうとういい画を吐き出してもらわないと割に合わないかも。
ちなみに、ボクにとっては、簡易防滴、というのに「防塵」は含まれていない点も重要だ。
人によっては、防滴なら、チリははいらんでしょ、と思うかもしれない。実際ボクもそうだった。けれど、PENTAXの方曰く、水は乾いたり、流れたりで圧力がかからない限りそのうちすぐにどっかに行くけれど、チリは残るから、じわじわ入って来たりするので、防御という意味ではチリ対策の方が難しいとの事。
なるほど、な話だった(ボクには少なくとも)。
実は、このレンズに期待していた要素の1つに関して残念な話もあるのだけど、その話は、
K-7も関連しているので、次に
K-7のレビューを書く時に紹介しようと思う。
シアトル周辺の山はすっかり雪化粧をしている。寒いだろうけど、近い内に登ってこようと思うので、その際はまた、レビュー、撮影記にて報告します。
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Taken in 6 mega JPEG. Retouched and Resized with iMac + Photoshop CS4
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