Day 1, Day 2, Day 3, と紹介してきたサンフランシスコ旅行記もいよいよ後半戦の4日目に突入。
この日は、NIKE主催の女性のためのマラソン、『NIKE WOMANS MARATHON '09』(ナイキ・ウーマンズ・マラソン '09)を見に行った。
このマラソンは、ナイキ主催のマラソン/ハーフマラソン/ウォーキングのイベントで、サンフランシスコのダウンタウンエリアから、
ひとつ前の旅行記の科学館や、
サンフランシスコ美術館などがあるGolden Gate Park(ゴールデン・ゲート・パーク)を内を走り、同公園奥でゴールする、女性のための大会だ。
フルマラソンのランニングをはじめ、ハーフマラソンとそれぞれの距離のウォーキングなど、いくつかのエントリーカテゴリーがあるのだけれど、それぞれを完走(完歩)した参加者には米国有名アクセサリーブランド、「Tiffany」(ティファニー)のオリジナルデザインネックレスが贈呈されるという“ご褒美”があるのが特徴だ。
ハーフでも21km強あるものの、歩きだったら、健康な大人なら、4、5時間ほどあればゴールできるとあって、米国内だけに留まらず、世界中から女性が集まるビッグなイベントだ。
ボストンやニューヨークシティーマラソンなどの、プロランナーが参加する様な大会とは違い、市民マラソン的な感じではあるが、上記の“ご褒美”目当てに毎年多数の参加希望者が集まり、毎年抽選になってしまう程の人気ぶりなのである。
基本的に女性用の大会だが、例えば体の悪い彼女や、妊娠中の奥さんなど、参加できない女性のために男性が走る、というのはオッケーというのがなんともアメリカらしいが、そのため、ちらほら男性ランナーも見かける。(中には、「ダーリーン、私のために、ティファニーもらってきてーぇー」とおねだりされた男性もいることだろ)
そんな、女の欲望(も)渦巻くマラソン大会の様子を追ってみたので、少しだけお伝えしようと思う。
朝、まだ暗がりの中スタートする。群衆の殆どは頭の上に(Tiffany!)と浮かべた女性たちだ(笑)
出発地点とゴール地点が結構離れているため、見学者は特別に用意されたシャトルバスで、いくつか用意された応援スポットを巡ることが出来るため、「ドン」を聞いた後、第一応援スポットへ移動した。
スタートから30分弱、すでに空はだいぶんと明るくなって来ている。
沿道には思った以上にたくさんの応援/見学者が並んでいた。
この辺になると、1時間先行してスタートしていたウォーキング部隊とランナーズはもう入り交じっている。
ウォーキング部隊は水や食料などたくさんぶら下げているので、静止画でも見分けがつきやすい(笑)。
8マイル(12.2km)地点。
写真の様なゲートが各所に設けられていて、同地点では応援団が参加者を励ましている(右の黒い子が応援団)。
この道に入る時点で、ハーフの人とフルの人が右/左レーンで別れる様になる。(右がフルの人たち用レーン)
このあと、フルの人たちはぐるーーーっと、公園南部の方を回って来るのだが、残念ながらシャトルバスはそちらの方へは連れて行ってくれない。ハーフの人たちとフルの人たちはゴール自体は一緒で、ハーフの人が右に曲がってすぐ、ゴールし、フルの人は左に曲がって南に進む感じになっているため、ボクも右に曲がって、ゴール地点をうろうろすることに。
こんな感じの人たちが見えたらもうすぐゴールのサイン。
ゴールゲートをくぐるとすぐに左右にリムジンが停まっている。
その前にはタキシードを着たSPみたいなグラサン男がならんでいるのだが、彼らが“ご褒美”をくれる”エージェント”たちなのだ。
女性なら誰もが大好きであろう、ターコイズブルー(ティファニーブルーというの?)の小箱が手渡されていく。
「この為に頑張ったんだ! p(>◇< ;)q」
って、叫んだ人もいただろうね。
ティファニーを受け取った後は、そのまま順に進んで行き、食べ物や飲み物、記念Tシャツなどが順に渡される形になっている。
まずは暖を確保するためのラップが渡される。
ゴール直後は熱くても、汗もかいているし、このゴール地点がビーチすぐよこだから、風もすごいし、すぐに冷える。
甘いものも飲みたくなる。
小腹も減っているかも。
こんな感じで、飲み物や、バナナなどの食料を確保した後は、特別マッサージブースがあったり、全員貰える記念Tシャツ以外の記念グッズ売り場や、怪我をした人用の救急ブースなどが設けられていて、ゴール後のエリアは完走した人たちでたくさんになっていた。
もちろん最初の時点でここに居た人たちは、ハーフをやった人たちだから、もう1時間とかすれば、マラソンランナーたちも帰って来て、さらに人だかりが大きくなるだろう。
曇り空で、風が強くて寒い日だったけれど、たくましい女性がたくさん。
ティファニーというモチベーションは否定できないだろうけれど、スポーティーな女性はやっぱり美しい。
しばらく後、各部門の表彰式があったのだけれど、サンフランシスコと同じ、カリフォルニア州のロサンゼルスで行われたオリンピックにて女子マラソン金メダルを獲得した、Joan Benoit(ジョーン・ベノイト)さんと、現在アメリカ女子長距離界のホープ、Kara Goucher(カラ・ガウチャー)選手がゲストで参加していた。
ベノイトさん(左)は、それまで女性には過酷すぎる、という理由から採用されてこなかった女子のマラソンが初めて採用された、1984年のロス五輪にて金メダルを獲得。現在52歳だが、この大会でもハーフを走り、シドニーや北京五輪の代表選考レースにも挑戦する(落選しているが年齢を考えるとかなりの記録を出す)など、まだまだ一線で活躍中。
一方ガウチャー選手はマラソンは最近はじめたばかりだが、中距離のアメリカ記録を持ち、先の北京五輪にはアメリカ代表として出場するなど、活躍中。現在、NIKEが最も売り出している広告塔の1人かもしれない。
白人の女子マラソン選手と言えば、世界記録保持者のイギリス人ランナー、Paula Radcliffe(ポーラ・ラドクリフ)が有名だが、陸上競技に力を入れるNIKEの広告塔として、NIKE的にはやはり、自国民を押して行きたいんだろうな、という感じがした。
今回のマラソン大会では、本格的なプロを目指すという人の参加はきっと少なかったとは思うものの、Boston Marathonに参加するための必須タイムである3:40:00というタイムを公式に記録する大会でもあったため、ゴール地点では「ボストンに出られる締め切りまであと◎○分!」というアナウンスもあったりしたので、それを目指すランナーは結構居たかもしれない。ただし、優勝タイム自体は3時間を少し切るくらいのタイムだったことを考えると、基本的には市民マラソン大会という感じには、なる。
走り終わって、爽やかな女性がたくさんいたけれど、面白かったのは上でも触れた、マッサージにすっごい列が出来ていたことだろうか。
もちろん、コンプリメンタリー(タダ)でマッサージを受けられるので、並ぶ価値はあるだろうけれど、、、あれ、何分待ちだったんだろう。30分はかたいと思う。寒い風びゅんびゅんの中、やっぱり女性はマッサージが好きなのかな、とか思った。
つづく。。。
*写真はクリックすると大きいサイズがポップアップします。
ほとんど [K-7 + TAMRON AF 70-300mm Di: Av Mode, SR onn, JPEG ]
*スタート時の写真等、一部「SIGMA 30mm F1.4 EX DC」使用
*
Taken in 6 mega JPEG. Retouched and Resized with iMac + Photoshop CS4
ココロに響く1枚はございましたでしょうか?よかったら、コメントを残してっていただけると嬉しいです*
色んな写真ブログ