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自然を撮影するということ
しばらく投稿が滞ってしまっていますが、今回は、別の媒体で一度載せたお話を転載という形でエントリーさせていただきます。


先日、下記のようなニュースがありました。

オリンピック国立公園で、63歳のハイカーがマウンテン・ゴートに角で突かれ、数時間後に死亡するという事故が発生した。死亡したのは、ポート・エンジェルス在住のロバート・H・ボードマンさんで、Klahhane Ridge をハイキングしていた途中の出来事だったという。同国立公園内には約300頭のマウンテン・ゴートが生息しているが、利用者がマウンテン・ゴートに襲われ死亡したのはこれが初めて。パーク・レンジャーはこのマウンテン・ゴートを捕獲して殺害。これから獣医病理学者が分析を行うという。このマウンテン・ゴートは攻撃的な行動で知られ、"数年前" から監視されていた。』


http://www.komonews.com/news/local/105133154.html(元記事)


ボクは、2年前に同公園で初めてこの、マウンテン・ゴート(シロイワヤギ)に出会い、野生動物との出会いや、大自然と接することの素晴らしさを知りました。その時の様子は、本ブログでも紹介した(1話2話)けれど、この時撮った写真の一枚(下記)は、GANREFのコンテストで評価していただき、後にアラスカ旅行に行くきっかけにもなったし、また、他にも多くの方に好評価をいただいたり、その後の撮影ライフに少なくない影響を与えられた出来事となりました。

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このマウンテン・ゴートとの出会いをきっかけに、自然の撮影に目覚めたボクは、以降ワシントン州を中心にアメリカの壮大な大地を撮り続けて来ました。今年の夏には2年ぶりにマウンテン・ゴートに会いに行きました。(下の一枚はその時に撮った一枚)





2年ぶりの再会でしたので、前に会ったマウンテン・ゴートと同じでは無かっただろうと想像されますが、やはり、自然の中で暮らす野生の彼らを見る事は感動を生みました。
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*本写真は是非クリックしてワイドに見て下さい!


その訪問から2ヶ月ほどしての今回のニュース。

とても驚きました。

なぜなら、彼らはとても穏やかで、レンジャーも、彼らの生息するエリアを教えてくれ、是非会えたらいいね、と話してくれる様な動物たちだからです。実際に出会っても、こちらが、彼らの生活に迷惑を書けないように心がけようと思うくらい、近づいても動じず、写真を撮る際も、時折こちらに目線をくれるサービス(それは気のせいでしょうが)や、とにかく愛らしい様子を見せてくれます。野生の動物ですので、最初に出会った時は、少し躊躇もしましたが、すぐに彼らのそういう面を感じ、「シンクロ」というと言葉が大げさかもしれませんが、何か共有した世界を感じながら同じ空気を吸い、同じ大地を歩く感じで居られました。

ですので、今回のニュースでのアグレッシブな彼らの様子を聞き、驚きもそうですが、ショックもありました。しかし、ショックの後に、「自然」というものと接する事に関して考えさせられました。

どれだけ愛らしく見えても、厳しい野生に暮らす動物たちです。多くの外敵の存在する世界で常に生き抜く事を意識して生きていることでしょう。人間の中には、彼らに優しくない種類もいるでしょうし、彼らの生活を脅かす事もあるでしょう。最近では、COP10が話題になりましたが、人間が壊し続ける生態系は、大きな意味で、刻一刻とかれら野生動物たちの生活を脅かし続けています。

そんな状況下に暮らす彼らが「敵」として、人間を見たとしても不思議はありません。

例えば、ボクが彼らを撮影しようとシャッターを切った音が彼らに恐怖心を与えるかも知れませんし、カメラそれ自体が武器に見えるかも知れません。今回紹介した写真でもそうですが、親子で行動していたならば、子ヤギを守る本能が臨戦態勢にさせたかも知れません。

ボクも、今回の事件/事故を知り、改めて、自然という対象について考えました。

美しい風景でも、カワいい動物でも、自然というものは、ボクたちが常日頃生きる世界とは別世界だということを自覚しなくてはならなりません。

最近では、Yellowstone National Parkイエローストーン国立公園)などの有名公園に、「携帯があるし」と気軽な装備でやってきては、遭難し、レンジャーやレスキュー隊の世話になる、(強く言うと)甘えた連中が多くなっていることが、公園を運営する人たちの苦悩だという記事を読みましたが、実際、電話一本で助けが呼べるし、という気持ちは人を気軽な気持ちで自然に向かわせるでしょう。

ワシントン州が誇る4,000m級の山、「Mt. Rainier」(レーニア山)でもこの夏、軽装備(ほぼ普段着)で雪の残る部分までハイキングに行った親子が、急な天候の悪化により、ビバークを余儀なくされた後、暖を守るために蓋に徹したお父さんが娘2人を守り、亡くなったという事故が起こりました。

ボクも、装備には細心の注意を払って山に出かけますが、それでも、どこかに甘えた心があると自覚しました。最悪、携帯繋がるかも、とか、言っても管理された国立公園だし、とか、そういう考えはあったと思います。野生動物を見ても、「フォトジェニック!!!」と思って夢中でシャッターを切る事はあっても、もしかしたら、鹿やヤギが攻撃してくるかも、とは思う事はほとんど無かったです。

さすがに熊の対策は万全を期しているつもりですが、それでも、出会う確率に関しての考えは甘いかも知れませんし、崖崩れや、大雨などの自然災害に関しての認識も甘いかも知れません。


とにかく、今回の事件/事故は、亡くなった方も不運が重なったかと思っていますが、この件を機に、改めて自然との付き合い方を、しっかり考え直そうと思いました。これからも、楽しく、幸せな撮影を続けられるために。

亡くなった方と、「殺処理」という冷たい言葉がついた人間の事情で命消されてしまったマウンテン・ゴートに冥福を祈りたいと思います。撮影記としての投稿にはおかしいかと思いましたが自分にとって重要だったので投稿しました。


下にいくつか、2年前のショットを載せておきます。
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*写真はクリックすると大きいサイズがポップアップします。


2) [ PENTAX Optio W90: 5.0mm, 1/500sec, f4.2, ISO80, AWB, Panoramic compose with 3 shots.


ココロに響く1枚はございましたでしょうか?ご感想やコメントをいただけると勉強になります。

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by leoism | 2010-11-10 22:13 | News, Column


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