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Quinault - Olympic National Park -3-
ちょっと調子にのって、自分の写真をポストカードにしようと写真を用意したり、カードデザインをしたり、注文したりしていたらすぐにポストの間隔が開いてしまいました。なかなかいいペースで更新出来ませんね。

さて、前回の「Quinault」シリーズ第二話に続いて最終話です(第一話はこちら)。

結局、雨がすご過ぎて、帰る事にしたのだけれど、勿体ないから、サイトにもう一本だけ、短い目のトレイルをあるいた。
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倒れている木々はこの日の雨で倒れたわけじゃないのだけれど、こういうのが折り重なっているととてもワイルドで、明らかに人工の道があっても、“大自然!”と感じられるし、テンションがあがる。




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おそらく普段は“せせらぎ”が心地よいであろう川辺も、この日は「ズザアァアアアアア.....!!!」という力強い音が聞こえている。

そんなに頑丈に見えない橋だから、欠壊しても...と思ってしまう。

ところで、「K-7」は水分を含んだ素材や質感を写し取るのが得意に思う。水分がしみ込んだ橋の素材の質感がいい感じに写ってて嬉しい。
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橋の上から。「Gorillapod」しか持たないライト装備で来たので、さっきの“頑丈に見えない”橋は揺れているから、ブレの無い一枚を撮るのに苦労した。

面白い、、、というか、まぁ、面白いもので、かなり雨が降っている中で、結構人とすれ違った。

「こんな雨の中トレイルに入るなんて、俺くらいだぜ、ふっ」

とか思っていたわけじゃないけれど、結構足下も悪いし、もちろん濡れるし、雨は朝からずっとだったし、そんな条件下で人って来るものなんだなぁと思った。しかも、、、というと失礼かも知れないけれど、結構お年を召した方が多くて。もちろん、ハイキングや登山が高齢者にとって不向きなアクティビティというわけじゃないし、むしろ好まれている様にも思うけれど、、、でも、コンディションを考えると、危ないよ、と思ってしまって、やっぱりすれ違う度、驚いてしまった。

こういう思考というのは何かに影響された先入観によるものなのだと思うけれど、もしかしたらご高齢で大雨の日に足下の悪いトレイルを歩くということが「ありきたりの状況」だったとしても、自分の育った環境でそういう方向性の「ありきたり」に出会わなかったから、やっぱり驚き、そして、でも、自分が将来もっと歳を取って、例えば体が今より言う事を聴かなくなって来ても、ずっとこういう場所に来られる「ココロの元気」を持ち続けていられたらいいなと思った。

さて、何故こういうネタを挟んだかと言うと、実はこれから載せる場所で撮影していた時に、恐らく親娘と思われる、初老の女性と自分より、10〜15くらい歳上に見える女性に声をかけられた話をしたかったからだ。声をかけられたと言っても、ナンパされたわけじゃなくて、心配されちゃいました。
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山側から川に近い状態で流れてくるこの水流が、トレイル上にある橋(写真ないです。。)の下を通って、谷川で滝になっているポイントがこのトレイルの目玉だ。
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倒れた樹木が折り重なって、川の流れをさらにワイルドにさせているが、このショットは橋から下に降りて、結構足下不安な所から撮っている。

GORE-TEX搭載の靴だから、少しくらい水に足が浸かっても大丈夫だし、ボクは足首がすごく柔らかくて、(だからよほどの事がない限りねんざしない)足下の悪い場所への対応力が強いから、一見あまり賢いアイディアではない“川の近くに降りてみる”ということをやっていた。

もちろん、細心の注意を払うし、そこまでめちゃくちゃ危ない事はしていないのだけれど、「K-7」に「DA16-50mm F2.8 ED AL [IF] SDM」の組み合わせだと、防水ではないものの、水しぶきや、一瞬水をくぐってしまうくらいの事は大丈夫という余裕から、雨も降りいの水しぶきかかりいの、足下ぬるぬるぅの、という環境でも夢中で撮ってはいた。
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もう、コケもフォトジェニックだし、折れた枝の感じも、しまいには、そういうワイルドな場所でパシャパシャやってる事それ自体もすっごい気持ち良くて、多分後ろにクマがいてもわからないくらい熱中していた。

するときっと数度目のトライだったのだろう、結構叫び声に近い声で、女性に呼ばれて、我に返った。

「あぶないよ!!!」

という事を言っていたと予想したのだけれど、実は川の音でほぼ聞こえず、適当に手を振って応えた。

もしかしたら、「何かいいの撮れた?」と聞かれていたのかも知れないけれど、先に書いた通り、ある程度お年を召した方をこういう場所で見たら、自分のやっている事は棚に上げて、「危なくない??」と思ってしまう先入観を持っているから、揺れている橋の上でこちらに声をやる人はきっと「危ない」と注意してくれていると思ってしまった。

大丈夫っすよー、みたいなジェスチャーをしてやり過ごそうとしたのだけれど、ずっとそこにいるから、なんか申し訳なくなって、撮影をやめて橋の方まで登った。

実は、おねぇさま方は、この川+滝がトレイルマップに載っている“目玉”なのか知りたかったらしかった。

自分は勝手に“絶対そう”と思って撮影していたわけだが、良く考えたら、これだけの雨量だからこそこんな川みたいな感じになっているかも知れないわけで、「橋」がかかっているから下は川という確証もない。川あるところに橋をかけろという法律なんてないわけだし。自分もそのトレイルマップは持っていて、それを見ながらここに来た。地図を見る能力は並以上だと思ってこれまで生きて来たから、「地図の情報」、「明らかに川に見える水流」、「橋」という情報源から、ここが“目玉”だと決めつけていたけれど、ループ状のトレイルだから、この先進めば本当の目玉があるのかも知れないという考えはおねぇさま方と話すまで全く無かった。

毎日の生活では、上記の様に与えられた情報から“妥当”なラインを見つけ出して、予想して“そうであるハズと信じて”生きていかなくてはならない。自分の進行方向の信号機が青になったらクロスしている道路は“赤になっているハズだ”、“限定特価!”と書かれた商品は公平に見てお買い得である、冬になると寒くなる、「グリーンボタン」を押したら“適正露出”、、、などなど、それが絶対正解という保証がないことを乗り越えて生きているのがボクたちだ。
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人生とはワイルドなものだ。

どれだけ文明が発達しても、文化が深くなっても、技術が増えても、きっとボクたちが知っている事なんてほんの一部で、知らないことばかりの中に生きている。

でも知らないことばかりに囲まれていたら恐くて身動きが取れないから“予想”を繰り返して何とか毎日を無事に過ごし続けているのだと思う。

ただ、“知らないこと”が恐いというのは人間が弱くなったからじゃないかと思うのだ。

大自然に飛び出さなくても、青で渡っているのに、横から車が走って来るかも知れない。それは信号無視かもしれないし、信号機が故障していて車も青で進んでいたのかも知れない。特売品がコンビニより高いかも知れないし、冬にクーラーを付けなきゃイケナイ日があるかもしれない。そして、「グリーンボタン」を押して撮影した写真が「正解」ではない。

適正露出というのは一体誰が決めたのだろう。

ちゃんと写真を勉強した方なら知っているのかも知れないけれど、それが写真として「正解」なのだとしたら、なんてツマラナイのだろうと思うし、誰もそれを「正解」と思って撮っていないだろうことは知っている。でも、「グリーンボタン」はカメラの機能として付いていて、多くの人が重宝して使っている。

おねぇさま方には、「きっとそうだと思いますよ」「でも、もしこれじゃなかったとしても、ボクはこの川、滝がとても気に入りました」「気に入って、危険を顧みずたくさん撮影していましたよ」「仮に本当の目玉が先にあったとしたら、やっぱりそれにも興味がありますけど、ボクはこの場所で撮影できて満足でした」と伝えた。

彼女たちは、「私たちもこれを見られて満足だし、きっとこの地図に書いている滝はこれだと思う」とおっしゃっていた。

別れ際に「あなたの撮影している様子、とても幸せそうで、それも見られて嬉しかったわ」と言われた。


人間の毎日は、実にワイルドだが、時に心地よい。


*写真はクリックすると大きいサイズがポップアップします。


All) [ K-7 + DA16-50mm F2.8 ED AL [IF] SDM: HyM mode, SR on, Miyabi, JPEG ]

*Taken in 6 mega JPEG. Retouched with Photoshop CS4.


ココロに響く1枚はございましたでしょうか?ご感想やコメントをいただけると勉強になります。

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by leoism | 2010-09-26 19:12 | Field Log


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