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Alaska - Day 6: Arctic Circle -10- 【Finger Rock by K-7】
もう何本目のエントリーかわからないアラスカ旅行記、その中でもメインディッシュと位置づける北極圏への旅シリーズも今回でとうとう10回目を迎えました。前回前々回にお伝えしたユーコン川を渡って、いよいよ北極圏まで後少し。今回はその一歩手前、「Finger Rock」という指が突き出た様な岩がある事が珍しい?という地点で立ち寄るまでの様子を紹介したいと思う。

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最前列に座っていると大自然の中に一本だけ延々と続く道路の様子がすごくよくわかる。

ところで、この地点、北米大陸でもかなり北であり、雪、氷に覆われた寒い、寒い土地だということはこれまでのエントリーをご覧になっていても、いなくても、容易にわかることだと思うのだが、実は夏には最大で40度近くまで暑くもなるのだ。ワンピースのルフィーじゃないけれど、「北=寒い」というのは多くの北半球民の潜在意識に浸透したイメージだと思うし、多くの場合、それであっている。しかし、北に行けば行くほど、冬の日照時間が短く、逆にその分夏の日照時間が長くなる。日照時間が長いということは、それだけ“温められている”時間が長くなるということで、それはイコール、最高気温の上昇に繋がるのである。

ボク自身、このツアーでガイドさんに聞かされるまで想像もしなかった事なのだけれど、確かに理屈はかなっている。以前のエントリーでそもそも北極圏とはどういう場所なのかなどを説明したので良かったらそちらをご参考にしていただけたらと思うが、北極圏とはつまり、“白夜”が起こる境以北を射し、“白夜”とは一日中日没しないことであるため、北極圏に程ないこの地区から北では、夏には一日中太陽に熱されるという状況になるのだ。





夏と冬、共に訪れてもなお信じられないかも知れない事だけれど、最寄りの都市部であるフェアバンクスFairbanks)でさえ、冬期の最低気温はマイナス50度台を記録し、夏期には30度を越える日もあるため、その寒暖差は80度を越える。さらに北で、コンクリートやアスファルトなどの人工物の影響が無いこの地区に至っては、寒暖差100度もあり得るということだから、地球というのは本当に奥が深いというか、人口密集地帯(要するに文明の栄えている土地)で築き上げた自分たちの中の“常識”というものがどれだけ狭い世界の中でしか通用しないかということを思い知らされる。

そんな“ほぼ北極圏”だが、今は晩冬。まだまだ雪と氷の世界で、気温はマイナス30度を余裕で下回る、極寒の厳戒環境だ。車の中で暖房を効かせている内には、窓の外に広がる白銀の世界が美しいだの道が凍っててすげーな、などと余裕で語っていられるが、ひとたび車外に出たら、数分立っているだけでたちまち体温が奪われ、思考力からなにから失って行く、とても厳しい世界である。

北極圏の入り口にある記念スポットに到着する前、最後のストップとして停まった「Finger Rock」もそんな雪と氷の世界の中ではそんなに大きなインパクトが無かったのが正直な所だけれど、確かに、“雪の砂漠”の様な白銀の世界の中に、指が突き出している様に見えた。

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色んな都合で色が破綻してしまった一枚になっているし、その「Finger Rock」にクロースアップしたわけでもないのだけれど、それが比較的まともに写った一枚が↑これです。右下の方にちょこんと縦長の黒い物体があるのがわかっていただければ、それが「Finger Rock」だと思って下さい。

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こうして、岩やわずかな植物が雪の隙間から見えている様な場所だけれど、本当に見渡す限りこれが続いていて、まさに“雪の砂漠”と呼ぶに相応しい世界だった。本当の砂漠は鳥取砂丘に軽く立ち寄ったくらいしか行った事がないのだけれど、暑いと寒いが逆ながら、もう「砂漠みたい」という感想しか浮かばなかった。

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寒くて、寒くて、とにかく夢中でシャッターを切ったのだけれど、雪の反射や風やらなんやらで、露出が適正だったショットの少ないこと(汗)。お恥ずかしいイイワケになるけれど、本当にこんなに光が捉えにくいと感じた場所は初めてだった。

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繰り返しで申し訳ないけれど、本当にここが夏には、2、30度の気温で草原が広がる光景に変わり、多くの観光客が訪れる様になるのだ。見渡す限り何も無い事に変わりはないのだけれど、雪が無くなって、草と岩の大地が現れることが、どうしても想像できなかった(後にネットでいろいろな写真を見ても、同じ場所と信じるには難しい気持ちだ)

そんな、「見渡す限りの白銀の世界」を表現できる写真が撮れなかった事が悔しい。

その場に立っている自分は、この一連のエントリーで何度も繰り返している様に、「世界の果て」まで来た感覚になっていたし、今回のエントリーでも書いた通り、これまで20年以上生きて来た中で染み付いた、“当たり前”が如何に自分勝手で、狭い世界の中で作り上げられた物だったかを痛感していた。

地球という惑星が自分の住む星で、理科の授業やNASAのウェブサイトなどで見て来た、得て来た知識である程度の事は知っている気になっていた自分がちっぽけに思えた。よく、星を見上げて、「自分ってなんて小さいんだろう、ボクの悩みなんて、宇宙から比べたら本当に取るに足らない」と思って、悩みを散らすという話を聞くけれど、星を見上げて、宇宙を感じるまでもない。ボクたちが住むこの地球ですら、想像を絶する広さで、何十回日米間を飛行機で往復していても、きっとその大きさを知ることなんて出来ないと思った。

知ればそれで“わかった”ということでもない。だけど、とにかくボクはこの自分の住む星のことですらまだほんのさわりしか知らないということを痛感し、寒さの所為ではなく震えていた。山もないのに、どこまで自分の声が届くのか、叫んでみたくなった。見えている地の果てまで走りたくなった。宇宙から見たら、自分はこの白銀の世界の中でどんな小さく見えるのだろうかと想像した。

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世界にはまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだ知らない事があって、それを見たいと思った。

知りたいと思った。

そして、撮りたいと思った。


次回は、実は二台体勢で撮っていたので、「K200D」の方で撮った同じエリアの様子を紹介したいと思います。


つづく。。。
*写真はクリックすると大きいサイズがポップアップします。


All) [ K-7 + DA16-50mm F2.8 ED AL [IF] SDM: f8.0, 0.0EV, ISO100, AWB, HyM mode, SR on, RAW ]

*RAW proceeded with Photoshop CS4 via Aperture 3.


ココロに響く1枚はございましたでしょうか?ご感想やコメントをいただけると勉強になります。

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by leoism | 2010-09-06 11:33 | Travel Log


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