前回くどくどと「北極圏」の説明を書いたけれど、短くまとめて簡単に言うと、とにかく、普通に普通の毎日を過ごしている上で、まず、行くことのない様な場所であり、普通に普通の毎日を過ごしていたら、その定義を含め多くを知ることがなく、“サンタクロースが住んでる?”、“シロクマが住んでる?”、“氷が解けて行ってるんだよね?”くらいの知識しか持ちえない場所
(短くも簡単でも無いと言わないでね)が「北極圏」である。
それでは、そんな「北極圏」のほんのさわりにだけ触れて来た、今回のアラスカ旅行のメインディッシュを始めたいと思う。
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朝6時集合—
地の果てまで行くツアーの朝は早かった。
ツアー会社のある場所までタクシーで向かうと、まだ真っ暗な中に小さな空港が見えて来た。会社のオフィスはこの小さい空港の脇にある。同会社がデナリへのフライトツアーや、北極圏内の車道が繋がっていない町への飛行機でのツアーを運営しているためだ。
今回のツアーも、オプションとして、「北極圏」を“デン”して帰って来るだけでなく、もう少し奥に踏み込み、宿泊し、飛行機で戻って来るというプランにすることも可能だった。出発日によっては、行きが飛行機、帰りがバンでのツアーになる場合もあるらしいが、いろいろな都合を総合して、今回はとにかく日帰りでいいので「北極圏」まで行く“だけ”のツアーにした。
ツアーは、“ほぼ”プライベート形式。最大11人乗れるというバンが用意されるが、10人を越えたツアーは2台に分けるらしい。逆に最小4人居ないとツアーは催行されないので、上記の諸事情のひとつになっていたけれど、この日はスペインからのカップルと、アイオワ州から来た5人組と“あいのり”になった。
会社オフィスに着くと、ツアー終了後に発行される、『北極圏到達証』に記載するための名前確認が行われ、ツアーの概要が説明される。
スペイン人の二人は、上記の宿泊プランにしていたため、北極圏内で別れ、宿泊し、飛行機で帰って来ることになっている様で、帰りの飛行機が小さく、荷物重量制限があるということで、荷物チェックなどが行われていた。
その間、一緒のツアーになる人たちと少し話したり、壁にかかっている色々な説明を読んだりして待つ。
しばらくして、この日のガイドを務める女性が到着。ドライバー件ツアーガイドだ。1日中決して簡単ではない道を運転しながら、ガイドするわけだが、1人で終止面倒をみることになる。これは後からは、いやー、しんどかったでしょうなぁ、と思った物だが、ガイドさんは若い女性(30前後くらい?)で、雪道で大きなバンを運転するイメージとはかけ離れていたため、この時点では、やっぱり自分でも楽勝で運転して行けたんじゃないか?とさえ思っていた。
(勿論前も書いた通りこの考えは完璧に打ち崩される)
簡単な自己紹介(輪になって名前と来た場所を言う感じ)が終わると早速バンに乗り込む。
まだまだ、外は真っ暗。
会社オフィスを出てすぐ、24時間営業のスーパーに寄り、昼ご飯やおやつを買う。
それが終わるといよいよ、北極海まで続く”一本道”に入る。
さぁ、いよいよ「世界の果て」への旅が始まるーーー!
引っ張ってばっかりの様だけど、これでも着実に進んでいますf(^^;
次回につづく。。。
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Photo taken by Olympus T6000.
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