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【連載 第4話】そこでしかみられないもの -光-
自然は偉大だと思った。

いったいどれだけの人と時間が費やされてこの道ができたのかわからないが、周囲を埋め尽くす深い森の中、たった一本この道だけがその海へとつながっている。一歩道を外れれば、そこは森の中。何がひそみ、何が起こるかわからない。木、木、木、の連続がただひたすら続くだけである。

そんな場所に立ち寄る理由は持ち合わせていない。ボクはただひたすら海を目指し、その一本道を進んだ。

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1時間と少し歩いたところで前方に光が見えた。しかし、その光は白く、霧という名の“がっかり”を予感させるものだった。脳裏には、辺り一面真っ白に広がる霧の海岸が映し出される。ボクが目指した“その”海岸は、ないかもしれない。しかし、あるかもしれない。ボクは“がっかり”している自分の映像を壁のポスターを剥がす様に強引に引きちぎり、丸めて森の奥深くに捨ててしまいたい、そういう衝動をじっと抑えつつ、とにかく森の終わり—つまり海岸の入り口—を目指した。





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後者だった—。

瞬きをするかしないか、そんな一瞬の内に“それ”は角膜から水晶体、硝子体、そして、網膜、視神経を通り、大脳皮質による処理を経て、ボクに「来て良かった」と感じさせたのだった。

光の速度で、“それ”はボクに入って来た—いや、実際にボクらが光の速度を目にする事はないのだからだ、“それくらい”一瞬の出来事に感じられた、という事だが—。よく、「一瞬」を表現するために、右手の中指と親指を「パチン」とならす人がいるが、正にそんな感じだった。
森を抜けきるより数メートル手前、脳が、それを理解するよりも遥かに速いスピードで、“それ”はボクに飛び込み、感情に強い—いや、強すぎる—刺激をもたらし、「来て良かった」と“体に”感じさせたのだった。

否応無しに歩みは速くなる。木の根が張り出し、細く、急傾斜な坂道を滑る様に海岸まで進んだ。

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そこに言葉は不必要だった。

いや、そうじゃない。

言語というフィルターで言葉や、文字に変えて理解しようとする、その行為、反応など、その光景の邪魔をするだけであった。

理解するのではなく、感じるのである。


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言葉に出して感想を言うのではなく、5感(いや第6感も必要かもしれない)を使って、その空間を感じるべきなのだ。

その世界が発する光(これは勿論元々太陽から放たれている)を眼球を通し、神経を経由し、脳が処理するよりもっと速く、もっと自然に、体の表面全てから“それ”を吸収し、“感じた”。

「来て良かった」—。

その“言葉”をボクが音に出して発音したのは、そこに着いてから10分以上が経過してからだった。


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*Taken in RAW and Proceeded with MacBook + Photoshop CS4


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by leoism | 2009-09-24 22:55 | Field Log


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